「さまざまなソフトウェアエンジニアのお金と働き方の話」の第五回は、フリーランス・エンジニアです。
フリーランス・エンジニア
今回はフリーランス・エンジニアについてお話しましょう。
どんな仕事?
個人事業主または社長として、様々な顧客企業等から仕事を請け負い、すべて自分で進めていきます。
仕事の内容は、自分で決める事が出来ます。WEB系、SES、スマホアプリ開発などから、自分の得意分野を中心に事業を組み立てていきます。
顧客は、クラウドソーシングのサイトなどを使って新規開拓し、一度仕事をした上で互いに気に入ったら長く付き合うというパターンが多いです。ある程度実績を積んだら、新規開拓する時も、自分の人脈から探す方が良い条件の仕事を見つけやすくなります。
メリットは?
エンジニアから見ると以下のメリットがあるでしょう。
- 仕事する時間・場所を自由に決められる
(顧客によっては出勤を求められる事もありますが交渉できます) - 仕事の内容も自由に決められる
- 修得する技術を自由に決められる
- 一定期間、フリーランスとして生き延びることが出来れば、そのこと自体がスキルの証明になります。
そうそう…。ときどき、浜辺や公園でプログラミングをしている写真を見かけますが、あれはフィクションなのでご注意ください(日中、屋外ではノートパソコンの文字は読めません)。
デメリットは?
- すべてが自己責任。何事も交渉はできますが、その結果生じることの全てを受け入れられる度量が必要。
- 事業を運営する上で、税務や会計の知識も必要になる。
- 不安定。
給与はどんな風に決まる?
基本的に自分で決められますが、仕事単位で契約するので、都度報酬が変わるのが基本です。(付き合いが長い顧客があれば、だんだんと固定化されることもあります)
ただし、顧客側の提示する報酬条件は、予算の都合があるので通常あまり交渉の余地はありません。条件が気に入らなければ、大幅な値上げを交渉するよりも他の顧客を探す方が手っ取り早いでしょう。
条件の良い案件は人気も高いので、他のフリーランスとの競争になります。
常にアンテナを張って、最低1~2年先を見越して需要の高くなりそうな技術を前もって修得し、いつでもアピールできる状態にしておくと高単価の仕事を獲得できます。(言うのは簡単ですが、なかなか難しいと思います)
どんな人に向いている?
「自由に生きるためならどんな苦労も受け入れられる」「安定志向よりもハイリスク・ハイリターン」な人向けの仕事だと思います。
未経験からどうすればフリーランスになれる?
この仕事には、新卒枠というものはありません。未経験で大学卒業後に即フリーランスとして稼ぐのは不可能です。
社会人の場合も同様で、未経験からいきなりフリーランスとして稼ぐことは出来ません。
未経験からフリーランスへの流れとしては、以下のパターンしか無いと思います。
- 未経験 → 個人またはスクールで勉強 → WEBサイト構築など簡単な案件でフリーランス・デビュー → さらに仕事・顧客の幅を増やしていく
- 未経験 → SESかWEB系エンジニアに転職 → 独立してフリーランス
連載のまとめ
ソフトウェア・エンジニアとしてメジャーな5職種をピックアップしてお伝えしてきました。
いかがでしたか?
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