「さまざまなソフトウェアエンジニアのお金と働き方の話」の第四回は、WEB系エンジニアです。
WEB系エンジニア
今回はWEB系エンジニアについてお話しましょう。
どんな仕事?
WEB系エンジニアは、WEBサイト構築に関連する技術を専門に扱うエンジニアです。
WEBサイトに関連する技術といえば、まずHTML、CSS、JavaScriptの3つがあります。
これらを使えれば、静的なWEBサイト(誰がいつ見ても同じものしか表示されない)を構築できます。静的ではない、つまり動的なWEBサイト(見る人=ログインした人 によって表示される内容が違う)を構築するには、もう一段階ふみこんだ本格的なプログラミング言語の習得が必要となります。
動的なWEBサイトの構築でよく使われているのは、PHP、Ruby、Java で、だいたいはサイトごとに左記のうち1種類が使われます。
もちろん、画面のデザインや調整には先ほどのHTML、CSS、JavaScriptが使われるため、これらの技術をうまく協調させる必要があります。
作るものとしては、ひとくちにWEBサイトといっても色々あります。
企業のホームページ、ブログ(WordPress)を改造したもの、〇〇の投稿サイト、買い物サイト、社内システム等、サイトの種類によってデザインも機能も幅広いです。
※紛らわしいですがITサービス(Yahoo, LINE, 楽天, Cafetalk, etc…)をメインとする企業のことを「WEB系企業」と呼ぶことがあります。今回は、そういった企業で働くエンジニアの話とはちょっと違うので注意してくださいね。
メリットは?
エンジニアから見ると以下のメリットがあるでしょう。
- 特に移り変わりの激しい技術を扱うため、日々、新しい技術を習得する機会が多い。
- 一般公開されるWEBサイトを作った場合、自分の実績としてアピールしやすい。
- リモートワーク・パートタイム可能な職場が比較的多い。
デメリットは?
- 静的サイト専門の場合は、給与はあまり高くない。
(動的サイトも作れないと、これを本業としてやっていくのは厳しい) - 勉強しなければならない範囲が多く、ある程度デザインの知識や、マーケティングの知識も求められる事もあります。
給与はどんな風に決まる?
特に静的サイト構築技術だけしかもっていない場合、「コーダー」というカテゴリとして「WEBエンジニア」と区別されるくらい給与も違います。(私の感覚では、年収ベースで50-100万円ほどの差があります)
動的サイト構築技術を持っていれば、一気に色々なことが出来るようになるので、他の種類のソフトウェアエンジニアと同程度の給与を得ることが出来るでしょう。
さらに、WEB系技術にプラスαできると、大幅に給与アップを期待できます。
マネジメントスキルをプラスすれば、会社がプロジェクトとして請け負った案件を、うまく切り盛りして成功させることで直接会社の利益になるため、成果次第で高収入を得ることができます。
企画&営業スキルをプラスすれば、顧客に新しいWEBサイトを提案したり、トレンドにあわせた改修を提案したりして、会社の売上を伸ばすことができます。これも成果次第で高収入につながります。
どんな人に向いている?
「作ったものが分かりやすい・分かってもらいやすい仕事がしたい」「まずは簡単なところから入ってステップアップしたい」人に向いています。
未経験からどうすればWEB系エンジニアになれる?
未経験可の新卒枠が、比較的多い職種です。
転職の場合は、以下のパターンが良いでしょう。
- 未経験 → スクールで勉強&転職先斡旋 → 転職
- 未経験 → スクールで勉強 → フリーランス
(フリーランスとして請けられるWEBサイト構築の仕事は多いです)
WEB系ソフトウェアエンジニアのイメージが沸いたでしょうか?