将来、人工知能によって多くの職業が置き換えられてしまうだろうといわれています。
そのような職業の中のひとつに「プログラマー」も挙げられているようです。
AIによって置き換えられる仕事と置き換えられない仕事
確かに、プログラミングの仕事の“一部”は、AIによって自動化できるようになるだろうと思います。
例えば、プログラミングという仕事には、自然言語(人間が使う言葉)を機械語に翻訳する作業が含まれています。この部分は、最近になって飛躍的に進歩している「機械翻訳」(Google翻訳で英訳や和訳が出てくるアレ)で置き換えられるでしょう。
しかし、プログラミングには翻訳以外の仕事も沢山ふくまれています。
- そもそもユーザが何をしたいのか、掘り下げて考えること
- それを実現するために必要な手順を組み立てること
- 使い続けているうちに手順を変えたくなったときに対応すること
- 出来上がったプログラムが正しいことを、どのようにテストすれば良いか考えること
このような仕事はAIには未だできないので「人間のプログラマー」がしなければなりません。
他の単純な仕事がコンピュータに置き換わっていくと、コンピュータの数は今よりも増えます。そうすると、それらのコンピュータの面倒を見る仕事(プログラミング)も増えます。
したがって、プログラミング能力の重要性は、まだまだ大きくなっていくのです。
経営する立場でも必要なプログラミング能力
ある有名な塾の先生が、「将来社長になるなら、プログラミング能力が必要」だと言っておられました。
どのような事業をするのかにもよりますが、組織運営や、ビジネスモデル、経営分析など、ITの力を上手に使っていかないと、成功を収めるのは困難です。
プログラムを書くスキルまでは必要ないでしょうが、どんな仕事を人に任せて、どんな仕事をコンピュータにやらせるのか、ぐらいは自分の頭でしっかり判断できなければならないでしょう。
それをするには、プログラミングの基礎的な知識が必要不可欠なのです。