前回に引き続き、聖母小学校さんでの授業から、プログラミングを教室で学ぶメリットについてお話します。
自分でできた!という気持ちを高めやすい
家で自分一人でプログラミングをやっていると、途中で詰まってしまうところがあっても、教室なら、気軽にお友達のプログラムを参考にして理解が進むことが多いです。
これは、先生に質問して教えてもらうよりも、「自分でできた!」という気持ちが大きくなるので、よりやる気をもって取り組める効果があります。
楽しむ気持ちを共有できる
今回の出張授業では、自分で作った作品を発表する時間も作りました。
それぞれのiPadを教室の前まで持ってきてもらい、大きなディスプレイに画面を移して皆に見て貰いながら、自分で工夫したところを発表してもらいます。
男の子は、登場するキャラクタを増やしたり、キャラクタを大きくする、女の子は、自分の顔やお友達の顔をキャラクタに映し出したり、キャラクタの色を塗り替えるということが多いです。
それだけの工夫でも、すごく楽しんで取り組んでいる姿が印象的でした。
小学校での授業をやってみて今年で2年目ですが、子ども達が次々と自分の作った作品を持ってくる姿を見て、子ども達の「楽しむ気持ち」は計り知れないと本当に思います。
子ども達は、私たち大人が想像できないところに楽しみを見つけます。(大人的には「もうそれはいいやろ?」ということを延々やっていたりします 笑)
だから、親自身がコンピュータが苦手だから子どもも苦手に違いない、などと決め付けないようにしましょう。
少し試して反応を見てみる、そんな姿勢で取り組んでみるのが良いのです。
切磋琢磨できる
そして、楽しんでいる様子なら、頃合いを見て次のステップを見せてあげることが必要です。
Scratch Jr は確かにScratchよりもわかりやすくて簡単ですが、その分、長くは遊べなくて、飽きやすいです。
音は録音するか限られたものしか使えないし、背景に落書きをすることもできません。あまり複雑なものも作れません。
教室では、そうして完全に飽きてしまう前に、友だちの作った作品から刺激を受けることが出来ます。
もしご自宅など友だちの居ない環境で学習している場合は、頃合いを見て、大人がちょっと真面目に作った作品を見せてあげましょう。
そうすると、また新たな作品に気持ちが切り替わって、より主体的なプログラミング体験ができると思います。