先日、聖母小学校の2年生4クラスに、プログラミング体験の出張授業をさせてもらいました。
1クラスが30人弱だったので、およそ100人に体験してもらったことになります。
去年も同校の5年生クラスに出張授業させていただいたのですが、そのときはScratchを使いました。
今回は2年生で、1人1台iPadが使えるということもあって、Scratch Jrに取り組んでもらいました。
今日は、Scratch Jr の特徴と、低学年のお子さんにオススメする理由についておはなししたいと思います。
Scratch Jr で学べること
Scratch Jrは、パソコンではなくタブレット(iPad, Androidタブレット)にインストールして使う教育用のプログラミングソフトです。
ドラッグアンドドロップとタップだけで操作できるところはScratchと似ていますが、ゲームではなく、キャラクター達に”劇”をさせて「おはなし」を作る機能に特化しているのが特徴です。
「おはなし」を作るというだけでも、以下のような事をしなければなりません。
- 実現したい「動き」をイメージしてプログラムに置き換えること
- 複数のキャラクタ達の動きや、次の場面への切り替えのタイミングを合わせたりする調整
その過程で、コンピュータの便利さだけではなく、プログラムで動かすことの制限や不便さを感じることも多いでしょう。
低学年くらいのお子さんにとっては、コンピュータとはそういうものだと認識することが、IT学習の第一歩になるのです。
Scratch Jr の取り組みやすさ
今年も3学期に実施したので、2年生といってももうすぐ3年生です。
さすがに皆さんタブレットにも慣れた様子でした。
でも、各クラスに1~2名ですが、最初の方で何をやっていいかわからない状態になってしまう生徒さんもいます。
たいていは
- ドラッグアンドドロップが分からない
- どこにブロックを置けば良いのか分からない
などの最初のほんのちょっとした「?」が原因です。
こういったことは5年生にScratchを教えたときもよくありましたが、個別に少し説明すると、すぐにみんなと同じように取り組み始めることが出来ます。
Scratchだと
- 条件分岐(もし…なら)
- 変数(データ)
のところで「?」となることが多いのですが、Scratch Jrでは、そういった概念が出てきません。
そのため、操作方法を学ぶ最初の段階さえクリアできれば、非常にスムーズに進めていけるのですね。
Scratch Jrは、タッチパネルで簡単に操作できるだけではなく、こういったところも、低学年の生徒さんにオススメしている理由です。