プロジェクト型学習、という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
様々な教育の場で取り入れていこうと、最近注目をされています。
プロジェクトとは、何らかの目的を達成するための計画のことを指しますが、プロジェクト型学習では、一定の期間、人材(チームまたは個人)を使って何らかの取り組みをして、最後にその成果発表をするという学習法です。
このプロジェクト型学習は、プログラミング教育とも相性がよく、多くの教室で取り入れられています。
特徴について説明していきましょう。
人によって得られるもの・学ぶことは違うけれど
人によって取り組む内容やアプローチが違うので、1回のプロジェクト型学習をしても人によって得られるモノ・学ぶことは違ってきます。
チームでやる場合は、特にそうです。
なぜなら、習熟度も、得意・苦手分野も、嗜好や背景も、全部ちがう子ども達を1つのチームに集めて取り組むのですから、チームの中で役割を分担する必要があります。そうすると、同じ時間、取り組んでいても、やっている内容はまったく違うものになります。しかし、それぞれが主体的に取り組んでいるので、学べることの量は多く、質も高くなるのが特徴です。
大きな達成感を得られる
プロジェクト型学習では、最後にプレゼン発表や、コンテストをします。
限られた時間の中で集中して取り組んでいるので、最後のイベントによって大きな達成感が得られます。
これは主体的に問題に取り組んでいく事への大きなモチベーションに繋がっていきます。
チームで仕事をするスキルを育てられる
チームで1つの目標に向かって作業するには、互いに真剣に議論したり、自分の得意不得意を主張しつつ、皆のことも考えて役割を分担することが要求されます。
このような経験を増やす事で、チームで仕事をするスキルを育てる事が出来ます。
ほとんどの子どもは、多かれ少なかれ、得意なこと・苦手なことがあります。
従来の教育では、全員を全ての分野で一定の(結果として若干低めの)レベルに到達させることが目的になっていますが、それで社会に出て活躍できるでしょうか?
それよりも、苦手なこともあるけど、そこは他の人に上手く補ってもらいつつ、自分がすごく得意なことで貢献していく、そんな人のほうが活躍できると思います。
チームで取り組むプロジェクト型学習では、そんなスキルを伸ばすことができるのです。