前回は、プログラミング言語について書きました。
今日はCPUとプログラミング言語について説明します。
月: 2016年9月
プログラミングって何なん?前編
2020年からプログラミング教育が必修になりますね。
ものづくり思考とか問題解決能力の育成だとか、色々なことが言われています。
でもプログラミングって何なん? 実は良く知らんねんけど…という小学生保護者(あるいは未来の小学生保護者)の方がいらっしゃると思います。
今日は、そんな方に分かりやすく「プログラミング」を説明してみます。
キカイに囲まれて
突然ですが、”IoT”という言葉をご存知ですか?
コンピュータの仕事、ニンゲンの仕事
僕が最初に就職したのは、業務システムを開発する会社でした。
創造としてのプログラミング
何か作るのが好きな子どもは、プログラミングも好きです。
未来の世界
僕は子どもの時から、工作と読書が好きでした。
小学生の頃、少しだけBasicというプログラミング言語で遊んだことがありましたが凄く難しくて投げ出してしまいました。
不慣れなアルファベットを不慣れなキーボードで根気よくタイプしていって、しかもBasicのコマンドは全て英語がベースになっていて意味が分かりませんでした。
まわりに教えてくれる大人も居なかったのも大きいです。
30年経った今では、環境が大きく変わっています。
- ほぼマウスだけで組み立てられる、日本語ベースで意味の分かりやすい、子どもにも馴染みやすいプログラミング言語があります
- 安価で手軽なコンピュータ(Nintendo 3DSのソフト2本分くらい)があるので、自分専用の玩具にできます
- プログラミングに関する情報にも、インタネットで手が届きます。
- 簡単にゲームを作ることもできます。
これはもう未来の世界ですよ(30年前の人から見たら当たり前ですが)。
現代の子どもが羨ましい!
子どもにとってのプログラミング
大人にとってのプログラミングは、仕事だったり、問題解決のための手段だったりすることが多いです。
でも、子どもにとっては、プログラミングは自己表現の手段の一つ。
子ども達が書いたプログラムを見ていると、絵や文章と同様に、性格が出てます。
ごあいさつ
こんにちは。はじめまして。床井(とこい)ともうします。
世界が大きく広がるプログラミング
プログラミングというのは、何らかのソフトウェアを作りあげる事ですが、未体験の人にとっては大きなパラダイムシフトになります。それは、
コンピュータを”使う”世界から、”自由に操る”世界へ
です。プログラミングをするというのは、キカイの機能をただ使っていたのとは違う新しい体験です。
皆さんの身の回りにあるテレビ、テレビゲーム、スマートフォンやタブレットなど多くのものにコンピューターが内蔵されています。
- あなたのスマートフォンに、どうやってメールが来るのか知っていますか?
- テレビゲームの「もちもの」は、なぜ127個とか255個とか中途半端な数までしかもてないのでしょうか?
- スマートフォンの予測変換は、なぜあんなに賢いのでしょうか?
プログラミングを知らない人にとっては、考えれば考えるほど、まるで魔法の世界の出来事です。
プログラミングを知ると何が起こるでしょうか?
- 毎日さわっている機械が考える仕組みが分かります。
- それを作り上げた人(=プログラマ)の存在をハッキリと意識することができます。
プログラミングすることは、キカイはどのように考えているのか、その仕組みを知ることでもあります。
- キカイにできること、できないことが分かります。
- キカイが得意なこと、苦手なことを区別できるようになります。
- キカイに用事をさせるには、何が必要なのかが分かるようになります。
プログラミングを知ることは、キカイの魔法の世界に足を踏み入れるということなのです。
ありとあらゆるところにコンピュータがあふれている現代と未来では、プログラミングを知ることで、身の回りの世界が大きく広がるのです。
小学生でもプログラミングを気軽に楽しめる時代に
私は、仕事でプログラミングを始めて20年くらいのソフトウェアエンジニアです。
世界中で活発に行われている研究や技術の進歩によって、プログラミングは、20年前に比べると身近になりました。
たとえば、これ。